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  • 2013.04.29 Monday
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ものかき

女の子と猫

やほやほ!かようです♪(*^−^*)

今回は、「女の子と猫」をテーマに
ショートストーリーをっ

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

「女の子と猫」


目の見えない女の子と猫の話をしよう。

女の子は、目がみえなかったが1匹の猫と会話することができた。
猫は、女の子の目の代わりを務めていた。

女の子「私はオマエを頼りにしてるけど、他の猫はだめ。
    動物は怖いのよ。目が見えない分余計にね。」

猫は黙って女の子に寄り添う。

女の子は、この猫以外に心を許せるものがいなかった。
他の猫を含め、人間に対しても苦手意識があった。

−自分を特別視されるから、対等の立場で見てもらえないから−

猫「僕は君だけの友達だから、ずっと一緒にいるよ。」
女の子「ありがとう、猫。私はオマエだけで十分よ。」
猫(・・・君だけが僕の友達だから・・・)

女の子にとって猫が世界だった。
猫にとって女の子が全てだった。
女の子と猫は繋がっていた。

ある日、事件が起きた。

女の子と猫が喧嘩をしてしまった。
猫が「他の猫」と会話しているところを女の子が
聞いてしまったのである。

女の子「どうして!?オマエは私の事が好きではないの?
    どうして他の猫と会話なんてするのよ!」

猫はただ、黙って女の子の話を聞いていた。

女の子「オマエは他の猫とでも遊んできなさいな。
    目の見えない私のことなんて放っておいてさ。」

猫は、1度頭を垂れ、女の子の家を出て行った。
それから猫の声を聞くことはなかった。

夕刻になり、女の子は、まだ家に戻らない(声が聞こえない)
猫のことが心配になってきた。

女の子(・・・言いすぎたわ。あの子お腹空かせてるかな。)

女の子は、一人で出歩くのに数刻躊躇したが
勇気を振り絞って家を出た。

声をたよりに猫を探した。
音をたよりに猫を探した。
記憶をたよりに猫を探した。

目の見えない女の子が猫を見つけるのは容易なことでは
なかったが、日が沈み、夜が更けた頃猫に出会った。
猫は、改装中のスーパーの前にいた。

女の子「オマエ・・・」

女の子は猫を拾い上げ、強く抱きしめた。
心配したんだから、心配したんだからと何度も呟く。

女の子「良かった、オマエが無事で。」

猫はようやく口を開いた。

猫「ごめんね。君に僕以外の友達が
  できたらいいなって思ったんだ。」

慌てていたため気がつかなかったが
耳を澄ますと、何匹のも他の猫の声が聞こえる。
猫にかこまれているようだ。

女の子「そっか。私のためにしてくれたんだね。
    ありがとう・・・私もこの子たちに心を
    開いていかなくてはね。」

猫は嬉しそうな、そして今にも泣きだしそうな声でないた。

猫「僕はもう、ここに長くはいられないんだ。
  ここ、どこだか分かるかな。」

女の子「ここは、改装中のスーパーの前でしょう?
    オープンしたら一度のぞいてみなきゃね。
    ・・・長くはいられないって私のことが
    嫌いになってしまったの?」

猫「ううん。大好きだよ。ここ触ってみて。」

猫に言われるまま、スーパーの窓ガラスに触れる。

猫「酷なことかもしれないけど、君は現実を知らなくてはならない。
  いや、もう知っていることなのだけど・・・向き合わなければ
  ならないんだ。」

女の子「どういことなの?」

猫「これから君はひどい眠気におそわれるだろう。
  目覚めた頃には、僕はもうここにはいないんだ。
  だから、ここに集まっている猫達と仲良くしてほしい。
  君が心を開けば、みんなも良くしてくれるはずさ。」

その言葉を聞いた途端に、女の子は深い眠りに落ちていった。


額に朝露がしたたり、女の子は目を覚ました。
そこに猫の姿はなかった。

女の子「・・・オマエ」

女の子の前には、昨夜触れたスーパーの窓ガラスがあった。
そこに映っていたのは、猫だった。

女の子の姿はなかった。

そこには沢山の猫達がいるだけだった。

窓ガラスの前には、特別扱いされることなく
無邪気に他の猫達と遊ぶ「猫」がいた。

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  • 2011.10.10 Monday
  • 17:58

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